サマーキャンプ

アメリカでは、夏休みになると「サマーキャンプ」があり、子供たちは親元を離れて森や海で文字通り「キャンプ」をしながら共同生活をし、様々な経験をして、次に会う時には見違えるほど大人になっている、、、、、と言う風なイメージを持っていた。映画「アダムスファミリー」にでてくるような。。。


本当にキャンプをして、いろいろなアクティビティをする「本格的」な「由緒ある」「サマーキャンプ」もある。しかし、大体はいわゆる「Day Camp」と呼ばれる、「日帰り」で1週間、ないし2週間毎日何かやる(ただし、土日は除く)、という形態が多いようだ。

これは、共稼ぎの家庭が多くなってきたこと(昼間もどこかで子供を預かってくれないか?)、あるいは、2ヶ月半もある夏休みを毎日家に居られたのではたまらない!という、親の側の事情によるところも大きい。
また、公立の学校の先生達も、「授業が無い=収入が無い」状態なので、夏休みの間はアルバイトをしなければならない。プロ野球でも3Aチーム、あるいはプロサッカーの選手たち、大学チームのプロコーチ達も決して収入がよい、あるいは安定しているわけではないので、アルバイトをする。もちろん、高校生達が、自分の授業の単位獲得のためボランティアしているようなものもある。

この夏休み期間中は、需要と供給がマッチするので、実に多種多様で、かつレベルの高い「課外授業」が「サマーキャンプ」として行われることになる。

特に、大学や高校のプロコーチ達も、当然自分のチームが優勝することが一番の勲章であり、ステップアップに繋がるが、サマーキャンプのような場で、評判をあげることも重要になる。従って、本当にリーズナブルな値段で、とんでもなく高度で専門的なコーチを受けることができる。これが、アメリカの底力を作り出す元になっているように感じる。


4月頃から学校で貰って来る配布物の中に、この「サマーキャンプ」の案内が毎週のように入ってくるようになる。最初はこのチラシ(フライヤー)の意味がわからなかったが、クラスの友達のお母さんに聞いたり(ううーー、英語で!)、日本語補修校で経験のある人に聞いたりしながら、選ぶことになる。


アダムス・ファミリー2 [DVD]

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