プール


ここシアトルは、樺太と同じくらいの緯度に位置するため、夏はそれ程暑くない。日差しはきつくサングラスは手放せないものの、湿度が低く「汗をかく」ということがほとんど無いため、こちらでの暮らしが長いと徐々に毛穴が閉じ、夏に日本に帰るとかなり体に応えるらしい。逆に、これほど快適で、すばらしい夏を過ごせることは本当にありがたい。


屋外プールは水温が上がらない。日本で幼児用に売っている簡易プールのようなものも同じようにあるが、あまり売れていないようだ。水を張って置いておいても、いつまで経っても冷たいままだ。日本のように小学校、中学校にプールは無く、泳ぎは各自で覚え無ければならない。

我々が住んでいるベルビューは、中流から上流家庭が多く、従って親はそれなりに子供にお金をかけており、小さい頃から様々な「習い事」をさせている。「泳ぐこと」もその習い事の一つで、スポーツクラブで既に習っている子供が意外に多く、「ボク、泳げる」と言う子が意外と多い。最も「すし」、「てんぷら」としか言えなくても「I can speak Japanes.」と堂々と言い切るのがアメリカ人なので、どの程度泳げるのかはわからない。
Canってそういう風に使うんだ。。。。


こんな屋外で泳ぐのはちょっと?という状況でも、ベルビューの隣の市であるレントンに、いわゆる屋外の「市営プール」が昨年オープンした。ベルビューからハイウェイ405を南に下っていくと、Exit 4の左側にウォータースライダーが見える。「新しくプールができたねー」と家族で話していたが、こんなに涼しいところでお客が入るのかねと心配していた。

ところが今年はこれまでに無いとても暑い夏で、屋外プールに入りたい!という想いが募っていたとき、家内が新しいプールは「レントン市営」だけど、誰でも利用できるらしいという情報を仕入れてきた。正式な名前は「HENRY MOSES AQUATIC CENTER」といい、HENRY MOSESというのは、かつてこの地域を支配していたインディアンの酋長の名前らしい。

ウォータースライダーだけでなく、造波プール、流れるプールもある本格的な「遊ぶため」のプールで、もちろんLap Pool(いわゆる競泳用)もある。
市民でなくても、小学生$6.00、大人$12.00で半日過ごせる。入れ替え制だが、人数制限しているのでゆったりと過ごせる、かなりのお勧めスポットだ。


HENRY MOSES AQUATIC CENTER
http://www.ci.renton.wa.us/commserv/rec/hmpool.htm