Special Program (スペシャルプログラム)

我が家は、日本でよく知られているシアトル(Seattle)市に対して、湖(ワシントン湖)を挟んだ反対、東側にあるベルビュー(Bellevue)と呼ばれるところで、シアトルほど都会ではないが、緑の豊かな落ち着いた文教市にある。
教育に関しては、ワシントン州では市毎に学区(District)が定められており、それぞれの学区が特徴のあるシステムを持っている。

ベルビューでは ESL (English Second Language)と、G.A.T.E.(Gifted and Talented Education)Programsとよばれるスペシャルプログラムがある。


ESL は、ベルビュー、ワシントン州に限らずほぼ全米で実施されている、「英語を母国語としない人のために、英語を習得させるための」プログラムのこと。
呼び名は変わってもどこの学区に行っても必ずあるようだ。日本から英語が全く判らずに来た子供達が、まず最初にお世話になるのがこのプログラムになる。これは小学校 (Elementary School) に限らず、高等教育 (近所のコミュニティカレッジ)にいたるまで設定されている場合が多い。右も左も判らない子供を連れてくる親にとっては、本当にありがたいシステムで、アメリカが移民の国であり、大切にしようとしていることが実感させられる。ベルビューでは昨年大幅な経費削減のため、小学校のESLの授業時間および設定校の削減があった。毎年の予算により結構変更されることが多いようだ。昨年までその学校にESLのクラスがあったのに、今年はなくなってしまうようなこともある。その場合、ESLのわずかな時間の授業を受けるために別の学校まで行かされることになり、子供にとっても負担が大きくなる。子供が通う予定の学校にESLが設置されているかどうか、事前に学校のオフィスに行ってよく確認することをお勧めする。


G.A.T.E はテストの成績により参加の可否が決められる。このプログラムはさらに、「PRISM」「Enrichment」と呼ばれるプログラムに分かれている。

「PRISM」は、Grade 1 から Grade 8(1年生から8年生、8年生はMiddle School、日本の中学3年生に相当)が対象で、合格した子供が指定校に集められる。

「Enrichment」は、Grade 1 から Grade 5 (1年生から5年生、Elemetary School、日本の小学生に相当)が対象で、合格した子供に対して、指定の学校で毎日一定の時間(毎日1時間、週全5時間)別クラスに集められ特別授業が行われる。現在、学区に全部で16校ある小学校のうちの6校で、このプログラムが設定されている。